診療をお断りする場合について
最終更新:2026年6月
当院(神楽坂メンタルクリニック)は、すべての患者さまが安心して受診できる診療環境の維持に努めています。医師法第19条第1項(応招義務)に基づき、正当な事由がない限り診療をお断りすることはありません。一方で、他の患者さまや職員の安全・安心を著しく損なう以下のような行為がみられる場合には、診療の提供をお断りする(以後の受診をお受けしない)ことがあります。
はじめに(大切な前提)
本方針は、あくまでも下記の「行為」を対象とするものです。病気や障害そのもの、また症状に起因する状態を理由に、診療をお断りすることはありません。不安や緊張による言動など、症状と考えられるものについては、できる限り丁寧に対応し、合理的配慮に努めます。また、緊急の対応が必要な状態と判断される場合には、安全を最優先に対応し、必要に応じて適切な医療機関をご案内します。
1. 受診をお断りする可能性がある行為
1. 他の患者さま・職員への迷惑・危険行為
- 暴言・暴力・威嚇、大声での長時間の怒号
- セクシュアルハラスメント、つきまとい等のストーカー行為
- 受付や診療の妨害、器物損壊、無断の録音・撮影の強行
2. 金銭トラブル・不当要求
- 支払い能力がありながら、悪意をもって診療費の支払いを継続的に拒む行為
- 不当な値引き・返金要求、虚偽に基づく請求
- 不正な診断書・処方箋等の要求
3. 信頼関係の著しい破壊
- 治療方針について十分に説明したにもかかわらず、診療に必要な対話や指示が繰り返し拒否される状況
- SNS・口コミ等での悪質な誹謗中傷、虚偽情報の拡散
- 虚偽申告、院内での盗撮・盗聴等の不正行為
4. 医療安全・公衆衛生上の支障
- 感染症対策等で申告・確認が必要な場面での、虚偽申告や繰り返しの指示違反
- スタッフへの不当な命令・強要など、診療の安全を損なう行為
5. 医療資源の不適正利用
- 診断書・薬剤のみを目的とした不適切な受診
- 転院・紹介後の無断再来、重複診療の常態化
上記に該当する場合、状況に応じて以後の受診のお断り・予約の停止・退去のお願い、また悪質な場合には警察への通報や顧問弁護士への相談等を行うことがあります。いずれも、安全確保のために必要最小限の範囲で行います。
2. 当院の方針
- 応招義務の趣旨に基づき、正当な事由がある場合に限り診療を制限・お断りします。
- 他の患者さま・職員の安全を最優先に、必要最小限の措置を講じます。
- 病気・障害・症状そのものを理由に診療をお断りすることはなく、合理的配慮に努めます。
- 緊急の対応や高度な医療が必要と判断される場合は、可能な範囲で適切な医療機関をご案内します。
3. 対応の流れ
事実確認:当該行為や状況の確認・記録(日時・内容・対応者)。
是正のお願い:注意喚起・行動是正のご依頼。
措置の決定:改善がみられない場合、予約停止・受診のお断り・退去のお願い等。
必要時の通報:暴力・脅迫等の場合は、警察への通報や顧問弁護士への相談を含む安全確保措置。
一度の言動で直ちに受診をお断りすることは通常ありません。まずは是正のお願いから、段階的に対応します(暴力・脅迫など、安全に関わる重大な行為はこの限りではありません)。
4. ご相談窓口
本ページに関するご質問は、受付、またはお電話・お問い合わせフォームよりお寄せください。状況に応じて個別にご説明いたします。
5. 法的・運用上の注記
- 本方針は、医師法第19条第1項(応招義務)および医療安全確保の観点に基づき運用します。応招義務は国に対する公法上の義務とされ、診療をお断りすることが正当化されるか否かは、緊急性(病状の深刻度)・診療時間内か否か・信頼関係・医療提供の代替可能性などを総合的に考慮して判断されます(厚生労働省「応招義務をはじめとした診察治療の求めに対する適切な対応の在り方等について」令和元年12月25日 医政発1225第4号)。
- 具体的な適用は、個別の状況・リスク評価により判断します。
- 院内の秩序と安全確保のため、必要に応じて所轄機関や弁護士等と連携します。
6. よくある質問(FAQ)
Q. 一度の感情的な言動だけで、すぐに受診を断られるのですか?
A. いいえ。原則として、まず是正のお願いから段階的に対応します。一度の言動でただちに受診をお断りすることは通常ありません。ただし、暴力・脅迫など安全に関わる重大な行為については、この限りではありません。
Q. 病気の症状(強い不安・緊張など)が理由で断られることはありますか?
A. ありません。本方針は「行為」を対象とするものであり、病気・障害・症状そのものを理由に診療をお断りすることはありません。症状と考えられる言動については、できる限り丁寧に対応し、合理的配慮に努めます。
Q. つらくて余裕がなく、強い言葉が出てしまいそうなときも受診できますか?
A. はい、まずはご相談ください。緊急の対応が必要な状態と判断される場合は、安全を最優先に対応し、必要に応じて適切な医療機関をご案内します。おつらいときほど、抱え込まずに受診や相談をご検討ください。
Q. 過去に支払いが遅れたことがあると、必ず断られますか?
A. いいえ。過去に未払いがあったことのみを理由に診療をお断りすることはありません。支払い能力がありながら悪意をもって継続的に支払われない場合など、信頼関係が損なわれた場合に限り、お断りの対象となり得ます。ご事情がある場合はご相談ください。
Q. 受診をお断りされた場合、別の医療機関を紹介してもらえますか?
A. 緊急の対応や高度な医療が必要と判断される場合には、可能な範囲で適切な医療機関をご案内します。
いますぐ安全が心配なとき
「消えてしまいたい」という気持ちが強いときや、ご自身・ご家族の安全が確保できないと感じるときは、抱え込まずに下記の窓口や緊急通報をご利用ください。
・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
・生命にかかわる危険があるときは 119番/緊急の相談は #7119(東京消防庁 救急相談センター)